一般NISAの非課税期間が終わる前にやったこと|特定口座への自動移行を避けて新NISAに移した実際の手順と反省点

一般NISAの非課税期間終了後の対応を考えるイメージ NISA

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2020年から一般NISAで毎年120万円を積み立ててきた私が、非課税期間の終了を前にして「このまま放っておくとまずいかも」と気づいたのは、2024年の秋ごろでした。

調べれば調べるほど出てくる「特定口座に移行される」「平均取得単価が混ざる」という話。最初は意味がよくわからなくて、でも放置したら損をするかもしれないと思って、結局2024年と2025年の年末にそれぞれ売却・買い直しをしました。

この記事では、私が実際にやった手順と、やってみて感じたメリット・デメリット、そして反省点を正直に書いておきます。同じ状況で迷っている方の参考になれば。

一般NISAの非課税期間が終わると何が起きるか

まず前提の整理から。

一般NISAは、年間120万円まで投資できて、最長5年間は運用益が非課税になる制度です。ただしこの「5年間」が終わると、保有している銘柄はどこへ行くのかというと、特定口座(もしくは一般口座)に自動的に移行されます。

💡 移行時の時価が「取得単価」として引き継がれる

たとえばNISAで10万円で買った投資信託が、5年後に15万円になっていたとします。この場合、特定口座への移行時に15万円が取得単価として記録されます。NISA内でついた含み益5万円は非課税のまま消化された、ということになります。

「じゃあそれで良くない?」と思うかもしれません。私も最初そう思いました。ただ、問題はそこから先にありました。

私が直面した「混ざる問題」

私は楽天証券の特定口座で、新NISA開始以降もeMAXIS Slim S&P500とオルカンを積み立てています。ここで起きるのが、同じ銘柄が特定口座内で混在してしまう問題です。

⚠️ 混在の具体例
① 特定口座にすでにeMAXIS Slim S&P500を保有している
② 一般NISAの非課税期間が終わって、同じeMAXIS Slim S&P500が特定口座に移行されてくる
→ この2つが合算されて、平均取得単価で管理されるようになる

これの何が困るかというと、「旧NISAから移ってきた分だけ売りたい」と思っても、それができないんですよね。特定口座の中で銘柄ごとに一本化されてしまうので、どの口数がどこから来たかを区別する手段がなくなってしまう。

さらに問題なのは、売却したときに特定口座内の既存の含み益まで一緒に確定してしまう可能性があるということです。「自動移行のほうが楽でいいか」と思っていた私は、この話を知って考えを改めました。

実際にやった操作手順(楽天証券・iGrowアプリ)

私が使っているのは楽天証券で、スマホのiGrowアプリから操作しました。手順の全体像はシンプルです。

1年末(12月中旬〜下旬)に一般NISA内の保有分を売却
2売却代金を年末下旬時点で確認
3新NISAの成長投資枠を使って年明けすぐに同じ銘柄を買い直す

STEP1:一般NISA内の保有分を売却する

iGrowアプリを開いて、保有している投資信託の一覧から対象の銘柄をタップします。

iGrowアプリ 銘柄一覧

銘柄詳細画面に「売却」ボタンがあるので、そこから口数または金額を指定して注文します。

NISA口座の売却確認画面
⚠️ 注意点①:口座の種類を必ず確認する
同じ銘柄を特定口座と一般NISAの両方で持っている場合、どちらの口座から売却するかを選択する画面が出ます。「一般NISA」になっていることを確認してから注文してください。
⚠️ 注意点②:年末の注文締め切りに注意する
投資信託には「受渡日」があって、注文した日に即座に現金化されるわけではありません。年末は市場が早く閉まるので、12月の後半に入ったらすぐ動くのが安全です。私は12月17日に注文して、受渡しが12月23日でした(年によって異なります)。

STEP2:売却代金を確認する

受渡日になると、楽天証券の口座に現金が入ります。iGrowアプリの「資産」タブで「預り金等」の欄に金額が入っていれば準備完了です。

預り金残高確認画面

STEP3:新NISAの成長投資枠で買い直す

年明けに新NISAの投資枠がリセットされたら、成長投資枠を使って同じ銘柄を購入します。口座種別が「NISA成長投資枠」になっていることを確認し、一括で注文します。

新NISA成長投資枠での購入画面

この方法のメリットとデメリット

正直、完璧な方法ではないと思っています。

✅ メリット
特定口座との混在が避けられる
新NISAの枠に移し替えることで、非課税のまま運用を継続できます。
管理がシンプルになる
特定口座に余計な銘柄が増えないので、口座全体の把握がしやすくなります。
❌ デメリット
年末年始の相場上昇を逃す可能性がある
売却から買い直しまでの数日〜1週間、「空白期間」ができます。長期投資の文脈では誤差の範囲だと割り切っています。
新NISAの成長投資枠を使ってしまう
成長投資枠は年間240万円が上限。旧NISAから移すためにここを使うのが最適かどうかは人によって判断が分かれます。
手動の手間がある
年に1回とはいえ、売却・買い直しの操作が必要です。私も2024年は年末ギリギリになって焦りました。
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実際の成果(数字あり)

参考までに、私の実績を開示します。

購入年購入額売却時評価額確定利益状況
2020年分120万円約240万円+120万円2024年末売却・2025年1月買い直し済
2021年分120万円約250万円+130万円2025年末売却・2026年1月買い直し済
2022年分120万円保有中・2026年末に対応予定
2023年分120万円保有中・2027年末に対応予定
確定利益合計(NISA・非課税)
+250万円
節税できた税額(試算)
約50万円
2020・2021年分の確定利益の合計は約250万円。NISA口座内で確定したので非課税です。仮に特定口座でこれだけの利益を出していたら、約50万円の税金がかかっていた計算になります(20.315%の場合)。NISAの恩恵を実感した瞬間でした。

なお、2022年・2023年分については非課税期間がそれぞれ2026年末・2027年末まであるので、その直前に同じ手順で対応する予定です。

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どの対応が自分に合っているかの選択肢

「売って買い直す」方法が唯一の正解というわけではありません。

ケース①
特定口座に同じ銘柄を持っていない場合
自動移行されても混在の問題は起きません。移行後の取得単価が時価になる点だけ理解しておけば、放置でも問題ないと思います。
ケース②
特定口座に同じ銘柄があるが、売るつもりが当面ない場合
混在はするけれど、長期間売らないのであれば実害は限定的です。管理の煩雑さを許容できるなら放置もアリです。
ケース③(私のケース)
特定口座に同じ銘柄があり、いずれ売る予定もある場合
非課税期間が終わる前に売却・買い直しを検討する価値があります。混在を防ぐことで、将来の売却時の管理がシンプルになります。
ケース④
新NISAの枠がすでに満額の場合
買い直す先がないので、自動移行を受け入れるか、売却後に特定口座で保有し直すか、という選択になります。

やってみて感じた反省点

「正直に書く」という趣旨なので、うまくいかなかったことも残しておきます。

⚠️ 反省点3つ
  • 気づいたのが2024年の秋で、対応が遅かった:2020年分の非課税期間が終わる直前の秋に初めて「このまま放置するとまずい」と気づきました。本来は非課税期間の終了1年以上前から動き出すべきでした。余裕をもって動けていれば、売却のタイミングや金額の調整もできたはずです。
  • 2024年は年末ギリギリになって焦った:受渡日のことを理解していなかったため、年末の相場停止日を考えると、あとほんの少し遅れていたら間に合わなかった可能性があります。翌年(2025年末)からは気持ち早め(12月中旬頃)に動き出すようにしました。
  • 成長投資枠を移し替えに使うことへの迷いが残っている:成長投資枠の年間240万円は、本来なら新規投資にも使える枠です。旧NISAの移し替えで埋めてしまうことが最善かどうか、今でも100%の確信はありません。ただ「混ざる問題」を避けるためには現時点でこれがベストだと判断しています。

まとめ

この記事のまとめ

  • 一般NISAの非課税期間終了後は特定口座に自動移行され、同じ銘柄が「混ざる問題」が起きる
  • 年末に旧NISA保有分を売却し、年明け新NISAの成長投資枠で買い直すことで混在を回避できる
  • 12月中旬ごろから動き始めると受渡日のスケジュール的に余裕がある
  • 私の場合、2020・2021年分で合計約250万円の利益を非課税で確定できた(節税額:約50万円)
  • 自動移行が最適かは状況次第。特定口座に同じ銘柄があるなら非課税期間の1年前から検討を

2022年・2023年分の対応はこれからなので、また手順を踏んだらこのブログで報告します。

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